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2024年10月02日

学生向けイベント

開催報告

【フランス】2024年夏!世界の大学生と浮体式洋上風車の
浮体設計・製作コンペにチャレンジしてみませんか!!

2024年7月4日、南フランスのPort-Saint-Louis-du-Rhôneにおいて、ベルギーの非営利団体Offshore Wind4kidsが主催する国際風力発電設計コンペティションが開催されました。フランス、台湾、カナダ、ベルギー、アメリカ、オランダ、デンマーク、日本の8か国から12チームが参加し、次世代の浮体式風力発電システムの設計・実装に挑戦しました。日本から出場した「Wadatsumi」チームは、その革新的な高強度六角型セミサブ浮体の設計が高く評価され、最優秀構造設計部門で優勝を果たしました。また、もう1つの日本チーム「First Penguins」も特別賞を受賞し、両チームともに日本の技術力と創造性を世界に示す結果となりました。
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムは、今後もこのような取り組みを支援し、未来の海洋産業を担う次世代エンジニアの育成に一層力を注いでまいります。

コンペティション結果

日本から応募した2チームのうち、Wadatsumiチームは見事優勝を果たし、その卓越した技術力と創造性を世界に示すことができました。一方、First Penguinsチームも特別賞を受賞し、両チームとも洋上風力分野の技術者としてさらなる成長を遂げる貴重な経験を得たことと思います。応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

参加国とチーム

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  チーム名
1 フランス Avel-Vor
ENSTA Bretagne
2 日本 総合優勝!
Wadatsumi
東京海洋大学、横浜国立大学
3 フランス 総合優勝!
FloWiCS
CentraleSupélec (フランス技師学校)
4 台湾 Otrio
National Cheng Kung University (台湾国立成功大学)
5 オランダ MyTec Wind
Nova College(オランダの工業系高等専門学校)
6 日本 First Penguins
東京大学、筑波大学、秋田大学
7 アメリカ UMass Senior Design - Capstone Project
University of Massachusetts Amherst(マサチューセッツ大学アマースト校)
8 デンマーク Ocean 7
Denmark Technical University (デンマーク工科大学)
9 台湾 OrthoFloat
National Taiwan University (台湾国立大学)
10 フランス Ecole des Ponts
École des Ponts ParisTech(フランス国立土木学校)
11 ベルギー Ocean 10
KU Leuven(ルーヴェン・カトリック大学)
12 カナダ Team CAD Tech
Nova Scotia Community College(カナダノバスコシアコミュニティカレッジ)

参加学生の体験談

WADATSUMI(東京海洋大学・横は国立大学の学生で構成されるチーム)

山崎美波(東京海洋大学)・石川采燈(東京海洋大学)・ 矢能元気(横浜国立大学)・ 桃井蓮(横浜国立大学)

私たちは、自分たちがこれまで大学で学んできた技術力が世界レベルでどれほど通用するかを試すため、Floating Wind Challengeに参加しました。大会参加を通じて、チームとして一つのモノを作る経験を得ることができました。特に、情報伝達の重要性やメンバー間で生じる相違点をどのようにまとめるかを学びました。また、英語での提出物作成や予算確保のための資金調達など、モノづくりだけに留まらない貴重な経験も得ることができました。現地での最終選考では、浮体の安定性が評価され、2部門での入賞と総合優勝を果たしました。このコンペティションを通じて多くの知識や経験を得ることができました。ご支援、ご協力頂けた皆様には大変感謝しております。ありがとうございました。

FIRST PENGUINS (東京大学、筑波大学、秋田大学の学生で構成されるチーム)

岩本悠希(東京大学)・田口新風(東京大学)・上野大地(東京大学)・関口政宗(東京大学)・土田慶一(東京大学)・金子直生(東京大学)・中平涼介(東京大学)・藤田悠生(東京大学)・永野哲太(秋田大学)・村上菜緒(筑波大学)

私達のチームは4大学10名で構成されており、人数が多い分合意形成や情報共有の難しさがありつつも、各々の得意分野や個性を活かして協力することができたと思います。今回は、大会特有の外部環境に対応しつつ、新規性の高いテレスコピック型タワーや滑車式TLPに挑戦しました。製作過程で、机上検討を実際の「もの」として具現化し、期待通りの性能を達成する難しさを経験しました。この経験は研究や授業だけではなかなか得ることはできません。実際に手を動かして浮体を製作し、自分達で設置するところまでやるからこそ、文字だけではわからない面白さや難しさを体感でき、大変貴重な経験になりました。 結果としては、目標としていた優勝に届かなったので非常に悔しいものとなりましたが、この経験を糧に今後もより深く学んでいきたいと思います。

過去の開催報告

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