東京大学 B4
岩本 悠希
浮体式洋上風力発電における環境調査、基本設計、荷重・復原性評価、運搬・建設工事までの一貫した流れを、模型製作を通して経験することができました。個人的に重要だと感じたことは、想定外に対する準備の大切さです。スケジュールの遅れや厳しい環境条件などの想定外がある中で、その場で対応できる力も大切な一方、言葉としては矛盾しているかもしれませんが「想定外を想定する」ということが必要であることを実感しました。
ニュース
2023年06月22日
開催報告
日本から応募した2チームは優勝には至りませんでしたが、この経験を通じて洋上風力分野の技術者に必要な知識やスキルを習得できたのではないでしょうか。応援してくださった皆さん、ありがとうございました!
国 | チーム名 | |
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1 | オランダ | My Tec Nova College |
2 | 日本 | E&E (東京大学・秋田大学・法政大学) Powered by the Nippon Foundation Ocean Innovation Consortium |
3 | 日本 | FUJIYAMA (大阪大学・名古屋大学・北海道大学) Powered by the Nippon Foundation Ocean Innovation Consortium |
4 | イギリス | Wind Over Waves(エジンバラ大学) |
5 | デンマーク | Titanic II (デンマーク工科大) |
6 | UAE | UoBD Float(バーミンガム大学ドバイ校) |
7 | デンマーク オランダ |
The Unsinkable 8 (デンマーク工科大とデルフト工科大) |
8 | マレーシア | Helixa(マレーシアトレンガヌ大学) |
9 | 台湾 | Orein (国立成功大学・国立高雄科技大学) |
10 | ベルギー | Seakings(ルーヴァン・カトリック大学) |
11 | ベルギー | Windboeren(ルーヴァン・カトリック大学) |
東京大学 B4
浮体式洋上風力発電における環境調査、基本設計、荷重・復原性評価、運搬・建設工事までの一貫した流れを、模型製作を通して経験することができました。個人的に重要だと感じたことは、想定外に対する準備の大切さです。スケジュールの遅れや厳しい環境条件などの想定外がある中で、その場で対応できる力も大切な一方、言葉としては矛盾しているかもしれませんが「想定外を想定する」ということが必要であることを実感しました。
東京大学 B4
今回の大会は、実際に使う風車が決まっていること以外ほとんどルールがない非常に自由なコンペで,審査員もEDFやDNVなど,実際に洋上風力発電を審査している会社が中心となっており,実際のプロジェクトみたいだと思いました.洋上風力や浮体について大学の講義などで一通り勉強したつもりになっていましたが,実際に設計・製造・設置するとなると次から次へとわからないことや問題が発生し,洋上風力発電や海洋構造物の設計の大変さを実感できたと思います.たくさんの課題を見つけることができました.
秋田大学 M2
私はオイルアンドガスについて勉強しており、洋上風力の知識とオイルアンドガスの知識に相関関係があることから今回の大会への出場を決めました。自分の担当パートはアンカーと呼ばれる洋上風力を支えるおもりの部分でした。実際に使われているサクション機構を持つものを作成を作成しました。大会準備としては、実際に自分で設計から部材の調達、製作などのEPC業務を体験することができ、貴重な経験ができました。大会への参加だけでなく、大学で洋上風力の基礎知識や工場見学も行うことができ、とても密度の濃い時間を過ごすことができました。
法政大学B3
私自身は地理学科ということもあり、今回の大会では主に環境調査を担当しました。YouTubeの動画を目視で測定したのですが、最終的に波高や風速の数値データを作ることができず、また本番の環境が想定と全く異なってしまい、環境調査の難しさをひしひしと感じています。またチームの仲間と一緒に努力したことや、洋上風車の研究・製造の最前線を実地で学べたことは、大きな財産になったと思います。そして、個人的にではありますが環境調査を通じて、海洋気象学への知見を深めることができたこともよかったです。本当にありがとうございました。
大阪大学 M2
今回のコンペティションを通して、「多様な繋がりの大切さ」や「モノづくりの楽しさ」を学ぶことが出来たことが最大の収穫だと感じています。世界中の若手技術者がエントリーする中で、どうすれば世界に通用する設計を行えるかという点が大きな課題となりました。その中で、チームメンバーの専攻が異なる点を強みと捉え、多角的な視点を取り入れた設計に挑戦しました。自分たちにしか出来ない独自の設計コンセプトを模索する過程で、「多様な繋がりの大切さ」や「モノづくりの楽しさ」を実感できたことは、かけがえのない体験でした。
北海道大学 M2
Floating Wind Challengeを通して洋上風力発電の設計、作成、実海域での検証を行うことができ、洋上風力発電の課題と面白さを学ぶことができました。私たちのチームは未踏性の高いTLP型の浮体構造を作成することにしました。TLP型は他の浮体構造よりも安定性が高いメリットを持つ一方海での設置が難しいという課題があり、実証実験の例がほとんどありませんでした。したがって浮体の設計や設置方法など自分たちでオリジナルで考える余地がたくさんあり、作成していてとても楽しかったです。大会の結果は惨敗でしたが、とても貴重な経験になりました。
名古屋大学 B4
洋上に風車を設置することの厳しさを痛感したプログラムでした。荒れた海上で船から風車に乗り移る際に怪我をする可能性が高いとスプリングスクールで聞きましたが、洒落にならないと感じました。今回は無傷でしたが、気を抜けば怪我をする可能性は十分あり、これが実機であればさらに高くなるためです。しかし、設置段階の厳しさに気づけたのは実際に手を動かして設計から設置までを経験したからこそ得られたとても大きな収穫だと思います。ボートツアーなども経験させていただき、大変でしたが楽しかったです。ありがとうございました。
大阪大学 M2
浮体式洋上風車の構造応答に関する研究を大学で行っているのですが、模型を一から製作したり、実際に海に行き模型を浮かべたりした経験がないので、面白そうだと考え今回のイベントに参加を決めました。実際には模型コンペだけではなく、デルフト工科大学での風車の基本講義や運営主催の工場見学など、本イベントを通して風力発電について幅広く学ぶことができました。コンペの結果自体は悔しいものとなりましたが、今回の経験で得た知識や思い出は私にとって大きな財産となりました。このような機会をいただきありがとうございました。
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