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2022年09月13日

学生向けイベント

開催報告

2022年 10月21日(金)~23日(日)開催チームでプログラミングに挑戦!~水中ロボットを開発せよ~

セミナーの目的

日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材育成のため、海洋開発に関連する講義と実技(グループワーク他)のセミナーを実施しています。
本セミナーでは、海洋開発や海にまつわる研究で多く使用されている遠隔操作型無人探査機 ROV(Remotely operated vehicle)の現状や技術について、ROVモデル製作及び操作を通して理解を深めました。また、最終日のROV性能試験やプレゼンテーションで競うため、全国各地から集まったメンバーとチームを組み、プロジェクトマネジメントやチームワークの醍醐味を体験しました。

開催概要

主 催 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム
協 力 東京大学工学部、株式会社リバネス、株式会社天の技
(審査員へのご協力)
川崎汽船株式会社 村田 朋之 様
戸田建設株式会社 松信 隆 様、神谷 章 様
横河電機株式会社 小灘 聰一郎 様
開催日時 2022年10月21日(金)~2022年10月23日(日)
開催場所 東京大学工学部及び船型試験水槽
参加人数 全国からの高専、大学生、大学院生20名
実施内容 10月21日 オリエンテーション
講義(システムエンジニアリングについて)
ROVのデモ機でハード及びソフトの理解
マネジメント研修

10月22日 プログラミングと躯体のコンセプト立案
ROV製作 プレテスト
プレゼンテーション研修

10月23日 ROV製作 最終調整
ROV性能試験、プレゼンテーション
表彰・講評

参加学生の体験談

1班 Master_4

大阪公立大学

木村 信哉

グループ内で各々が最大限チームに貢献できることを見出し、またお互いの力を引き出すことによって一人では至らなかった考えや発見がたくさん生まれ、素晴らしい環境で3日間を過ごすことができました。最終日の成果発表では協賛企業の方が審査する中で行われ、非常に緊張感のある中で競技やプレゼンテーションを披露し、普段の学生生活では得られないような貴重な体験ができたので、今回のセミナーで得られた知識や経験を大学院や社会で活用していきたいと思います。本当にありがとうございました。

大阪大学

菊井 健太郎

本セミナーでは、異なる専攻やバックグラウンドの人たちと協力し、限られた時間の中でROV制作という課題に取り組むことが求められました。同じ専攻の人が集まる研究室とは異なり、海洋、船舶、情報など、チームメンバーそれぞれの得意分野を活かして一つのゴールを目指すという体験はとても充実していました。ROVについてはもちろん、プロジェクトマネジメントやチームマネジメントなども含め、将来必要になる幅広い知識やスキルを身に着けるきっかけが出来たことは、何よりの財産だと感じています。

東京海洋大学

高井 星香

水中ロボットの仕組みはもちろん、ものづくりの考え方やチームでの仕事の進め方についても学ぶことができ、普段の学生生活にはない貴重な経験となりました。製作は最後まで思い通りに行かなかったこともあり、最終日のコンペティションは悔いが残る結果となりましたが、その後の表彰式で私たちのチームにして頂いたお話の中で、「不器用な面があるからこそ、努力を重ねて、チームの中で成果を上げる人になる」という言葉が非常に印象に残りました。今回のセミナーで学んだ内容や人との出会いをこれからも大切にしていきたいと思います。

岡山理科大学

長井 祐樹

今回のセミナーに参加し、水中ロボットの制作を通してチームで物を作ることについて学べる良い機会となり、とても勉強になりました。青山先生の基調講演では、物を作る時に大切なこと考えなければならない事を学ぶことができました。チームでの機体製作は、試行錯誤の連続で、チームで制作した機体と私の担当した制御プログラムが動いた時はとても嬉しかったです。また、普段関わりのない分野の学生と研究等についてお話する機会となり、私の知らない分野について知ることができ、とても良い刺激となりました。今回のセミナーで学んだ事を今後の研究活動に活かしていこうと思います。

2班 ジャスミン艇

北海道大学

松村 優作

本セミナーは3日間という短期間で水中ドローンの講義を受け、チームごとに分かれて水中ドローンを製作しコンペティションで競う、非常に密度の濃いものでした。私は海洋開発に興味があり、特に海洋観測の新しい技術である水中ドローンに関しては以前から深く学びたいという思いがあったので今回参加させていただきました。水中ドローンの講義は実際に水中ドローンの開発を行っている民間企業の方と大学教授の方に行ってもらい、多くのことを学べました。またチームでの開発を通して、チームワークの大切さを痛感することができました。今回の経験は今後海洋開発のキャリアを積んでいく上で、大きな糧になると思います。

島根大学

大原 圭太郎

とても刺激的で学びの多い3日間を過ごすことができました。通う大学も専攻分野も全く異なる4人でグループになり、それぞれの経験や得意なことを活かしながらROVの制作に取り組みました。途中で機体設計に欠陥が見つかったり、狙った通りにROVが動かなかったりと壁に突き当たる度に頭を悩ませながら試行錯誤を重ねました。最終日のコンペが終わったあと、本当に悔しいと思い、また制作した機体と班のメンバーとの別れが惜しいと感じたのは、それだけ真剣に取り組んでいた証拠だと思います。また、海洋開発に興味のある学生や関連企業の方々から色々な話を聞くことができ、視野が広がったような気がいたします。

九州大学

小林 史弥

今回の海中ロボット制作セミナーを通じて実際に現場で製品開発を行っている方から設計、開発および制作の考え方を学び、海中ロボット制作を通じて実践できたのは大きな収穫でした。うまくいくと思って作っても実際に動かしてみると想定していなかった問題が多く出てきたので、制作における試行錯誤と動作テストの重要性を痛感しました。セミナー参加者から色々な考え方を聞き、チームで1つの機体を限られた時間で制作し完成させる経験ができ非常に有意義な時間を過ごせました。

岡山理科大学

湯川 千尋

今回のセミナーでは、自分たちでROVの設計・開発を行うことができ、海洋探査においての機体設計とそれに伴うプログラミングについて深く学ぶことができました。機体設計について詳しい方々から貴重な意見を頂きとても参考になりました。また、他大学の方たちとチーム一丸となって機体を作成することができて、大変でしたがいい経験になりました。海洋開発についての知見が深まり、とても楽しい3日でした。本セミナーで学んだことを今後の研究と海洋開発への貢献に生かしていきたいと考えております。

3班 しんかい~秒速5センチメートル~

東京国際工科専門職大学

森田 華

今回私は先生からの勧めで本セミナーに参加しました。これまで海洋開発やROVについて学んだことがなかったため、参加するにあたり始めは少し不安に思っていました。しかし実際に参加してみると、初心者でも分かりやすく海洋開発やそれに必要な技術について学べたのでとてもいい経験になりました。初対面の方々とのグループワークは、少し緊張したものの自分にない知識や発想を得られたため自分だけでは作れないROVが製作できました。今までこのようなセミナーは参加したことがありませんでしたが、これを機にまた気になるセミナーがあれば参加してみたいと思います。

早稲田大学

中野 晃希

大学の研究で普段は数値シミュレーションを行っているのですが、実際に手を動かしてロボットを製作するのは初めてに近く、理想のように機能するモノを作ることの難しさを実感しました。ですが、チームで協力して、装置の位置や向きを工夫しながらROVを製作する過程を楽しめ、ROVに関わる知識だけでなく、グループワークも学ぶことができました。コンペティションの課題のうち、1つ目は操作に苦戦して時間切れとなってしまいましたが、2つ目は見事に達成でき、自分たちのチームのコンセプト通りに安定したROVを実現できてよかったです。この学びを今度の研究生活や将来の仕事に活かしていきたいです。

徳島大学

進藤 航仁

セミナーはROVについて詳しく学ぶというよりは、グループでそれぞれオリジナルのROVを作成するというグループワーク中心である。そのため、プログラムの知識やハードの知識、ましてやROVの知識などなくても楽しめるプログラムになっている。3日間でコンテストで成果を出すために、班員と協力してROVを作成し、実際に動いた時は達成感を得ることができる。最終日に成果発表もあるので、自分達の活動を振り返ることもできる。知識がないから不安ということはなく、安心して参加してほしい。

横浜国立大学

滝 天鳳

今回のセミナーでは実際に手を動かしてROVを製作するという貴重な体験ができました。製作に関してはハード面、ソフト面の両方について製作する必要があり、班ごとに異なる特徴を持ったROVが完成していました。自分の班のものと他の班のものを比較するとそれぞれ着眼点や重要視しているものが異なっており面白かったです。また今回は2泊3日という短い期間でROVの製作、試験、プレゼンの製作という多くのことを行う必要がありました。これらをチームで協力してこなしていく中でマネジメントについても実践的に学ぶことができました。

4班 もう壊しません

九州大学

福田 雄

このセミナーではチームで考えたROVを製作し水槽で実験、ミッションへの挑戦をすることができます。特別講師の方々から実社会でのROVの運用や要求される機能などのお話を聞くこともできました。実際に手を動かしてモノを作らないとわからないことも多く水中ならではの困難に遭遇することもあります。その難しさを克服しようと頭を働かせて工夫することが楽しいところです。また、チームで1つのROVにまとめ上げる過程で意見をまとめる難しさ、効率的な仕事の分担などについて学びを得ることができました。

鳥羽商船高等専門学校

正住 将太

このセミナーでは、短期間でのチーム開発を行うことができ、ものの優先度やそれぞれの役割を考えて行うことが重要でした。私は長期間のチーム開発は何度か行ってきましたが、短期間での開発は初めてでした。今回の開発を通して、私は自分でできることを考え自発的に動くことができるようになりました。それだけでなく、水中ロボットのハードでは、スラスターやバラストなどのパーツをしっかりと理由付けをして設置すること、どのような結果になるか考察をして実証することの大切さに気付けました。

長崎総合科学大学

瓜生 司

私は水中ロボを実際に開発するのが初めてでしたが、担当の先生方の指導の元、実際に組み、水槽で動かして水中ロボの開発することができました。知らないことがたくさんありましたが、班員と協力して自分たちのコンセプトの水中ロボを作れたので、この体験を元に今後に活かしたいと思いました。この度はこのようなセミナーを開いていただきありがとうございました。とても楽しく勉強になる3日間でした。

東京海洋大学

興井 みのり

ROVの設計やプログラミングは初心者でしたが、将来海底地形の調査や海底構造物のメンテナンス等でROVを使いたく、本セミナーに参加しました。コンセプトに沿ったROVにするためのパーツの位置の工夫や、欲しい性能を実現するためのプログラムの書き方が勉強になりました。また、専門や年齢が異なる初対面の学生と協力し、コンペの課題を達成できたのが良い経験になりました。ROVのケーブルによる制御への影響や絡まりによる作業時間のロスを体感し、無線のROVの開発など、海洋開発分野は取り組むべき課題がたくさんある面白い分野であることを再確認しました。

5班 男子工

奈良先端科学技術大学院大学

藤江 謙伸

水中ロボットにとても興味があり、今回のセミナーに参加させていただきました。初対面のチームメンバーと3日間という短い期間での開発になりましたが、実験水槽でのプレテストやMissionを通して、水中ロボットへの理解が深まりました。また、海洋開発の現場でどのような水中ロボットが求められているかを知ることができました。このような貴重な機会を設けていただき本当にありがとうございました。最高に楽しくて学びのある3日間でした。

東京工業大学

下岡 大樹

今回のセミナーに参加した目的は、ROVの基礎知識を学びたいという理由でした。私は大学の研究でペンギン模倣ロボットの開発をしていますが、実際に水中ロボットを作ったことはありませんでした。そこで今回のセミナーを通じて、フロートやバラストの付け方や役割、ケーブルの対処など様々なことが学べました。またそれだけではなく、初めて会った人と一つの目標に向かってものつくりをするという貴重な体験もできました。朝から晩まで休む暇もないような3日間でしたが、とても有意義で学びある時間を過ごせました。

早稲田大学

岩谷 孝倫

サマースクールで興味をもったROVを製作し、実験水槽(所属大学にはない)で操縦が行えるという興味から応募しました。班のメンバーは自分とは全く異なるバックグラウンドを持っており、そんな彼らと夜中まで議論を行い、コンセプト・課題設定を明確に固め、製作・改善を繰り返し、性能試験・プレゼンをこなすという濃密な3日間になりました。このセミナーを通し、一気通貫した考えをチームメンバーと共有することの大切さを再確認しました。

松江工業高等専門学校

中村 航大

今回のセミナーは四人グループとなり、ROVの制作を行いました。水中での姿勢や位置をひとつのカメラでとらえ、思い通りに動かすためにどの様なことが必要か話し合った。プログラミングと機体の調整を2対2のグループに分かれて作業を行った。自分は機体調整を行った。機体を水平に保つことや、直進するためにスクリュー・浮体を取り付ける位置の調整を行った。通信用のケーブルにも浮体を取り付け、本体に与える影響の減らした。コンペ本番では思い通りの動作をすることができた。今回のセミナーを通してROVの開発の難しさについてなど多くのことを学習するいい機会になった。この貴重な経験を生かして今後の研究に生かして行いたいと思います。

※順不同

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