今回のセミナーでは他大学の学生さんと話し合いながら1つの浮体を完成させ、実際に風と波に当てて測定し、プレゼンをすることで、浮体の構造によりどのような揺れ方をするかなどの理解と協力する過程での学びを得ることができました。セミナーが終わった後、もっと良い浮体にするにはどうしたらいいか、製作の過程で自分がどう動き、チームメイトの考え・得意なことをどう活かせば良かったか考えていました。この経験は洋上風力や海洋開発の分野に限らず、将来にきっと生きてくると思います。あっという間の2日間、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
(佐藤 司 弘前大・4年)
ニュース
2022年5月31日
開催報告
2021年11月18日(オンライン講義)
2021年12月18日~19日(コンペティション)高得点を狙え!浮体式洋上風力発電 設計・製作セミナー
開催概要
主 催 | 日本財団 オーシャンイノベーションコンソーシアム |
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協 力 | (国研)海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 |
開催日時 | オンライン事前講義:2021年11月18日(木)17:00~(22日(月)予備日) コンペティション:2021年12月18日(土)~ 19日(日)※1泊2日 |
開催場所 | 第1部:オンラインにて開催 第2部:東京都三鷹市「(国研)海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所」 |
参加者 | 10名 |
対象者 | 本セミナーは以下の条件を満たす方を対象にしています。
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スケジュール
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11月18日(木)
(オンライン開催)- 17:00
- はじめに
- 17:10
- 講義(浮力・浮体の復原性・風車に働く風荷重)
- 18:30
- コンペティション当日までの確認事項
- 19:00
- 終了予定
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12月18日(土)
- 午前
- 各自移動
- 13:10
- 講堂集合、チームわけ、コンペティションルール説明
- 14:00
- 模型製作開始
- 18:00
- 作業終了
-
12月19日(日)
- 9:00
- コンペティションに向けた作業開始
- 12:00
- 審査員による講演、企業紹介
- 13:00
- コンペティション(実験・計測)、プレゼン資料作成・準備
- 15:00
- 各チームによるプレゼン結果発表
- 16:00
- 表彰式、集合写真
- 18:00
- 解散
参加者の感想
洋上風力発電開発に携わっている方から直接学ぶことができたのでとても勉強になりました。また様々な専攻の学生が集まって設計製作をすることで視野が広げることができました。2日間だけのとても短い時間でしたがグループのみんなと協力して一生懸命製作したため達成感を味わうことができ、とても楽しかったです。
(野口 秀幸 崇城大・3年)
今回のセミナーに参加して本当によかったと感じています。レギュレーションの中でいかに良いものを作るか、それをどう企業の方にアピールするかを通じてものづくりの楽しさ、難しさを学ぶことができました。大型水槽を使った実験はなかなかできないのでとても貴重な経験ができました。また、自分になかった視点からのアドバイスをもらい「海洋開発」に対しての自分の視野が広がったと感じています。全国から集まった意識の高い仲間と知り合えて、大変刺激を受けました。これからも海洋開発の勉強を続けていこうと思います。
(近藤 柊斗 横国大・4年)
今回のセミナーで特に印象的だったことは、現場において自分のちょっとした計算ミスが全体の行動を大幅に遅らせたりしてしまうという事です。実際にやってしまった際にはグループメンバーに申し訳なく思った一方で、大学で言われていた、「工学分野で計算ミスは許されない」と言うことがどう言うことを指すのか身をもって理解し、記憶に残りました。
(村田 隆元 北海道大・2年)
初めての東京、初めてのセミナーということでとても緊張していましたが、参加メンバー全員が優しく、すぐに打ち解けることができました。よりたくさんの人と出会い、知見を深め、活動的になりたいという一心から応募したのですが、本当に参加して良かったと思います。全国から様々な学生が集まり、刺激をたくさん受け、あっという間の二日間でした。洋上風車について知識を深め将来世界のエネルギー問題を解決したいと思えるきっかけともなりました。ここでは書ききれないくらい素晴らしい時間でした!
(中田 晃輔 神戸大・2年)
今回のセミナーには、洋上風力発電について興味があるという程度で参加を決断し、浮体についての特別な知識はありませんでした。その結果事前講義を受けたあと、頭を抱えながら設計図を描き、不安を抱えたままセミナーの当日を迎えました。しかし、その不安は心強いチームメイトがいたおかげで杞憂のまま終わることになりました。チームで大まかな形状を決め、改良を加えながら浮体を作ることで、浮体が安定して浮くためには何が必要かをようやく知ることが出来ました。セミナーはとても楽しいもので、心から参加してよかったと感じました。
(岩本 黎 弘前大・3年)
今回のセミナーを通して、ものづくりの設計から制作・実験までのプロセスについて深く理解することができました。初めての体験だったので分からないことも多かったのですが、手を動かすことやサポーターの方々からアドバイスを通してしっかりと理解を深めながら制作を進めることができました。特にこのセミナーで良かった体験は制作をチームで行うことでディスカッションしながら作業できたことです。浮体を改良する際に多数の斬新なアイディアを通して様々な視点を得ることができたため、今後のものづくり経験にも役に立ちそうです。
(土屋 美月 東京海洋大・3年)
以前参加した風車登頂プログラムをきっかけに、より深く風力発電に関して学びたいと思い今回のセミナーに参加しました。海洋開発分野を専攻する他大学の学生と協力しながら試行錯誤を重ねることで、現場の設計では実験水槽内でも安定する浮体を製作することができました。手と頭を使った海のモノづくりは普段の研究生活とは異なる刺激的な経験につながったように感じます。今後就職する企業は風力発電事業とも関連しているので、今回の体験をきっかけに更に詳しく海洋開発分野を学んでいきたいと考えています。
(岡村 太郎 立命館大学院・修士2年)
今回のセミナーで一番の学びになったことは、浮体製作を試行錯誤しながら、「重心」と「浮心」の概念を理解したことです。計算を基に基礎の設計をしていきましたが、実際に水の上に浮かばせておもりを付けてみると、想定していたよりも重心が足りなかったということが何度もありました。これがもし実際の現場でもシミュレーションしていた事とは異なる結果が起こってしまったら笑い事では済まされないと思うのと同時に、入念な確認と対処法を用意しておく必要性を感じました。2日間という短い時間でしたが、学年年齢バラバラのチームが一丸となって一つの作品に向き合い、いいものを作ろうと切磋琢磨しあったことは貴重な体験になりました。
(笹沼 菜々子・弘前大学院 修士2年)
※順不同
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事務局 | 〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム事務局 専用フォームから、お問い合わせください。 |
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