2018/8/6
【締切ました】
2018年9月29日(土)-30日(日)開催 地球深部探査船「ちきゅう」を知りつくそう!
「ちきゅう」(提供:JAMSTEC)
【目的】
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材の育成のため、海洋開発に関連する講義と現場視察を組み合わせたセミナー等を実施しています。
今回のセミナーで、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の保有する、人類史上初めてマントルや巨大地震発生域への大深度掘削を可能にする掘削船「ちきゅう」を活用した研究や、掘削を支える技術を講義と見学両方から学び、理解を深めることを目的として実施します。
【主催】
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム
【特別協力】
海洋研究開発機構(JAMSTEC)
【実施期間】
2018年9月29日(土)-30日(日)※1泊2日
【開催場所】
静岡県 清水港
【対象者】
将来日本において海洋開発に携わる意思のある、関連する技術を学ぶ日本国籍を有する大学生(進学する意思のある)、大学院1年生
【定員】
30人
※応募者多数の場合、書類選考を行います
※選考結果は、遅くとも9月7日(金)までには登録していただいたメールアドレス宛にお送りいたします
【参加条件】
・本事業の広報の為、プログラム風景を含む個人情報をWeb等にて公開することについて、同意していただきます。
・本セミナー終了後10月7日10時までに所定の書式にてアンケートを提出していただきます。
・乗船に係る注意事項について、同意して頂くことができる方。
※乗船に係る注意事項(必ずお読みください)
【参加費】
2,601円 (宿泊費)
※当日JAMSTECに現金にてお支払い頂きます。お釣りの用意はありません。
※参加者には旅費が別途支給されます。詳細はこのページ下部の支給基準をご参照ください。
【参加に際し準備していただくもの】
・運転免許証、パスポートなどの公的身分証(本人確認に必要です。
忘れると例外なく参加できません)
・学生証(本人確認に必要です。
忘れると例外なく参加できません)
・健康保険証
・運動靴(ヒールのある靴は不可)
・ズボン(汚れても良い、動きやすい服装でお越しください)
・長袖の上着等、防寒着(船内の室温は低めです)
・レインコート
・筆記用具
・ポケットに入るサイズのノート
・石鹸、シャンプー、リンス、歯ブラシ、等アメニティ(バスタオルは支給されます)
・部屋着、室内履き、ドライヤー(必要に応じて)
・酔い止め(必要に応じて)
※本セミナー参加にあたり、スーツを持参する必要はありません。
※アルコール、危険物の持込は厳禁です。
※落下防止の為、見学時にカメラ(携帯電話付属含む)を使用される場合は
必ず首から下げることのできるストラップ等を付けて下さい
【プログラム】 下記のとおりとなります。*研修内容や時間は予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。
9月29日(土) |
10:20 |
JR清水駅東口に集合・バスで移動
参考:東京駅から8:26発「こだま639号」に乗り静岡駅乗り換えで清水駅に10:15に到着します
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10:55 |
「ちきゅう」乗船 |
11:00-12:15 |
安全講習
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12:15-13:00 |
昼食
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13:30-14:15 |
イントロダクション
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14:15-15:15 |
講義:海洋掘削概論(調整中)
講師:(調整中) |
15:15-17:15 |
見学:リグフロア、デリック
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17:15-18:15 |
夕食
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19:00-22:00 |
サイエンスカフェ
JAMSTEC研究者と参加学生との交流タイム
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9月30日(日) |
5:00-7:00 |
朝食 |
7:00-8:00 |
講義:「ちきゅう」の技術紹介
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8:00-11:15 |
見学:ムーンプール、ライザーパイプ、機関室、岸壁
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11:15-12:15 |
昼食 |
12:15-15:00 |
見学:船橋、ヘリデッキ、ラボ
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15:00-16:00 |
質疑応答、修了式
履修証明書を授与します
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16:00 |
「ちきゅう」下船・バスで移動
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16:30 |
JR清水駅前解散
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【2018年3月参加学生の体験談】※学年は参加当時のものです
本村 将平 九州大学 (修士1年)
私は海洋開発の主にオイル&ガス分野に興味があり、関連する知識を学ぶことができるということと、単純に日本が世界に誇る掘削船「ちきゅう」にいつか乗ってみたい!と以前から強く思っていたことから今回のセミナーに応募しました。
今まで「ちきゅう」や機能や掘削の仕組みについては、講義等で学んだことがあったのですが、今まで二次元の縮小された画像や動画を介してしか「ちきゅう」を見たことなく、実際に実物を見たことがなかったため、ピンときていないところがありました。しかし、今回のセミナーで「ちきゅう」内部の様々な施設や機器を見ながら、現場のプロフェッショナルの方の説明を聞くことができたので、かなり掘削船についての知識や「ちきゅう」ならではの船内のラボに関する知識を深めることができました。また、船内に一泊することで、船内スタッフの日々の生活の様子を、身をもって知ることができました。非常に貴重な体験ができたと心から思っています。
一泊二日という短い期間ではありましたが、かなり奥深くまで「ちきゅう」について知ることができるプログラムであったので、とても満足しております。私は、将来エンジニアとして掘削船や、洋上プラットフォームなどに乗船できる職に就くことを志望しています。この経験を将来に役立て、日本の海洋開発事業に貢献できるようなエンジニアになれるよう努力してまいります。
最後に、このような貴重な機会を設けてくださり、関係者の方々には感謝しております。本当にありがとうございました。
矢嶋 渉 筑波大学 (学部1年)
海洋開発に関し、ほとんど知識がない状態で、セミナーに参加しました。しかし、講義と船内見学を併せた形式であり、講義で解説されたことを実際に船内で目にすることで、具体的なイメージとともに理解できたと感じました。ライザー掘削方式というワードはこのセミナーで初めて耳にしましたが、講義での説明を聞き、船内でデリック、ライザーパイプ、ドリルパイプ、ビットなどを見て回ることで、掘削作業がどのように行われるのか、イメージすることができました。
私は、機器分析に興味があり、海洋研究ではどのような分析が行われているのか特に着目して見学しました。採取したコアはまずX線CTスキャナで観察し、その後切断などの処理が行われていました。X線CTスキャナは、試料を破壊することなく測定できる手法であり、少量のコアを分析するのに有用であると分かりました。また、船内で使われる天びんが二つセットになっていたのが印象的でした。航海中の船内では揺れがあり、揺れの影響を打ち消すため、二つ組で使われると知りました。精密な分析を行う装置は振動のない環境で使用するのが理想的ですが、航海中の船内は揺れがあり、このような環でも測定できる装置が必要であることが分かりました。
船内での生活で印象的だったのが、英語が公用語として使われていた点です。船に乗るのは日本人だけではなく、英語でのコミュニケーションが不可欠であると知りました。研究に関わる分野のグローバル化は進んでおり、英語を学ぶ必要があると改めて感じました。
勘角 真依 大阪府立大学 (学部3年)
今回セミナーに参加させていただき、地球深海部探査船「ちきゅう」についてたくさんのことを知ることができました。講義で知識を身につけるだけでなく、実際に「ちきゅう」を自分の目で見学することや、サイエンスカフェでは自分たちで考えることで理解が深まりました。講義では実際に改訂を採掘する技術や「ちきゅう」研究、実際に「ちきゅう」で働かれている方の生活などを知ることができとても興味深かったです。特に海底を採掘することは、想像していた以上に多くの人の様々な仕事により支えられているのだということを知り驚きました。
船内見学では今まで見たことのなかっ採掘設備を見学でき、とても面白かったです。私はもともと船が好きでその中でも採掘船は特に興味がありましたが、これまで写真や映画などでしか見たことがなかったので今回実際に「ちきゅう」に乗って見学することができ、そのスケールの大きさや技術に感動しました。
サイエンスカフェではグループに分かれてクイズ形式で「ちきゅう」について自分たちで考えて発表することで、得た知識に対する理解がさらに深まったように思いました。また、グループで話し合うことや他のグループの発表を聞くことで皆の表現力の高さに驚かされました。講義や見学、サイエンスカフェを通して、実に海洋開発の現場で働いておられる方々のお話を聞くことができ、これまで遠い存在のように思えていた海洋開発を現実のものとして捉える一歩を踏み出せたように思えます。
今回のセミナーでは様々な大学からの参加者がおり、専門分野もそれぞれで刺激を受けました。私はこのセミナーの参加者はみんな学ぶことに対してとても意欲的でその学ぼうという姿勢がとても素敵だと感じました。また、知識もたくさん持っていて自分の知識不足を再認識しました。これから、今まで以上に積極的にたくさんのこと学んで吸収していこうと思います。
今回このセミナーに参加させていただいたことで、海洋開発への興味が今まで以上に強くなりました。今後の学生生活や将来を考えていく上でも今回の経験は自分にとって大きな糧になるものであると思います。
最後になりましたが、このような素敵なセミナーを開催してくださった関係者の皆様、丁寧でわかりやすい講義や質問対応をしてくださった、海洋開発の現場で実際に働かれている皆様に感謝の意を示します。本当にありがとうございました。
【旅費支給】 「ちきゅう見学セミナー(現場体験セミナー) 支給基準」に基づき、旅費が支給されます。
大学所在 都道府県別 | 支給額 往復 |
北海道、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
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50,000円
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青森県、秋田県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県 |
35,000円 |
岩手県、宮城県、山形県、福島県、新潟県、富山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、高知県、愛媛県
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30,000円
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石川県、福井県、長野県、和歌山県
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20,000円
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茨城県、栃木県、群馬県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県
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15,000円
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埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県
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10,000円
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静岡県
| 3,000円
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【参考情報】
・
2018年3月体験談
・
2017年体験談
【問い合わせ】
〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム事務局
TEL: (03) 6229-2611 / FAX (03) 6229-2626
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