岩谷産業株式会社 専務執行役員
福島 洋
32年にわたり、経済産業省において、エネルギー政策にかかわる国内規制の制定、産業保安を含めた危機管理の計画、立案に従事。2019年11月より岩谷産業㈱にて保安及び水素エネルギー推進を管掌し、2020年12月から業界団体 水素バリューチェーン推進協議会にて企画運営委員長として早期の水素エネルギー社会実現を牽引。
2021.04.27
脱炭素化。昨今、本屋に並ぶ雑誌の表紙、電車の吊り広告などでよく見かける言葉となりました。
気候変動、海洋汚染などの環境問題が懸念されるなか、脱炭素化に向けた動きが世界中に広まっています。わが国においても、成長戦略の柱として「経済と環境の好循環」を掲げ、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロ(2050年カーボンニュートラル、脱炭素 社会の実現)を目指すと、菅義偉首相が2020年10月の所信表明演説で発表しています。
海事分野においても例外はなく、内航船からのCO2排出量をゼロにすべく政策を進めていくことが必要であり、その有効策としての水素利用の可能性、課題、取るべき戦略について、皆様との認識を共有することを目標とし、シンポジウムを開催いたします。
14:00 | 開会 | ||
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14:00-14:05 | 主催者挨拶 日本財団 会長 笹川 陽平 |
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14:05-14:10 | 来賓挨拶 国土交通省 国土交通審議官 藤井 直樹 氏 |
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第一部講演:船舶における水素利用を考える | |||
14:10-14:40 | 『水素社会構築に向けて』 水素バリューチェーン推進協議会 岩谷産業株式会社 専務執行役員 福島 洋 氏 |
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14:40-15:10 | 『未来の船を考える』 株式会社e5ラボ Chief Digital Officer 神内 悠里 氏 |
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15:10-15:40 | 『水素燃焼エンジンの開発を目指して』 株式会社ジャパンエンジンコーポレーション 代表取締役社長 川島 健 氏 |
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15:40-16:00 | 休憩 | ||
第二部 パネルディスカッション | |||
16:00-16:20 | 『ゼロエミッション船新時代がやってくる』 日本財団 常務理事 海野 光行 |
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16:20-17:00 | パネルディスカッション:『水素船普及に向けて何をすべきか?』 ・コーディネーター 日本海事協会 会長 坂下 広朗 氏 ・パネリスト 上記講演者4名 海上技術安全研究所 環境・動力系長 高橋 千織 氏 |
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17:00 | 閉会 |
※内容、時間は予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。
岩谷産業株式会社 専務執行役員
32年にわたり、経済産業省において、エネルギー政策にかかわる国内規制の制定、産業保安を含めた危機管理の計画、立案に従事。2019年11月より岩谷産業㈱にて保安及び水素エネルギー推進を管掌し、2020年12月から業界団体 水素バリューチェーン推進協議会にて企画運営委員長として早期の水素エネルギー社会実現を牽引。
e5ラボ株式会社/Marindows株式会社 Chief Digital Officer
6年間、外航船の機関士としてLNG船、コンテナ船にて海上勤務に従事。その後渡独し、木工家具職人を目指してマイスターに弟子入りし2年間の修行のち、ロボティックス企業にて2年間ロボットエンジニアとして従事。ハードウェア、ソフトウェア双方のエンジニアリングを習得。2019年に帰国し、2021年11月よりe5ラボ株式会社のCDOに就任。2021年6月、大学院大学至善館にてMBA修了予定。
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション 代表取締役社長
1993年 三菱重工業株式会社に入社以来、現任の株式会社ジャパンエンジンコーポレーション代表取締役社長に至るまで、一貫して舶用エンジン事業に従事し、国産唯一の舶用低速2サイクルエンジンである日の丸エンジン「UEブランド」の伸長と発展に寄与。これまで、環境にやさしい数多くの超低燃費エンジンを世に送り出し続け、ユニークな発想でNOx/SOx/CO2を同時に低減可能なMGO専焼エンジン(日本財団助成による新製品開発助成事業)にて『マリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー(土光記念賞)2019』を受賞。海事産業における温室効果ガスの更なる大幅な削減の動きが加速する中、舶用エンジンにおいても各種代替燃料への転換などが迫られており、果敢なチャレンジへ向けて舵を切る。
日本財団 常務理事
1990年に大学卒業後、日本財団(当時:日本船舶振興会)に入会。国内の福祉事業や財団の広報を経験した後、海洋部門に配属。以降17年にわたり国内外の海洋に係るプロジェクトを経験。2011年からは常務理事として海洋部門を統括し「次世代に海を引き継ぐ」をテーマに事業を展開している。
一般財団法人 日本海事協会 代表理事会長
国土交通省において37年間、海事の安全・環境対策、海運・造船産業政策に携わる。2018年から一般財団法人日本海事協会でデジタルトランスフォーメーション、GHG排出削減プロジェクトに携わり、2020年に代表理事会長に就任。
海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 環境・動力系 系長
GHG削減プロジェクトチーム、国際連携センター併任 工学博士
舶用材料の組織と材料特性、材料起因の事故解析等の研究に携わったのち、現部署に異動し、舶用燃料の組成と燃料性状(着火・燃焼性、安定性など)の関係や、舶用エンジンからのPM、ブラックカーボンなどのエミッション計測・計測法について研究を行ってきた。2020年4月より現職。現在、ISO/TC 8 “Ships and marine technology” /SC 2 “Marine environment protection” /WG 10 “Exhaust Gas Cleaning System”のコンビーナを務め、スクラバー洗浄水等の船上モニタリング装置のISO規格を開発中。
※ご講演順