コンソーシアムの支援により、スコットランドロバートゴ ードン大学(RGU)のサマープログラムに参加させていただきました。
このプログラムは、1か月を通してオイル&ガス及び、海洋再生可能エネルギーについて学び、プロジェクト演習にて成果発表するというものです。全国各地から参加した15名のフェローとともに、オイル&ガスの地アバディーンにある大学(RGU)での講義、オークニーでのフィールドワーク、プロジェクト演習を通して、「プロジェクトを成功に導くために、エンジニアとして考えなければならないことは何か」ということを学びました。
写真)オークニー島にて
写真)オークニー島の風車の前で
講義では、オイル&ガスの基礎知識から始まり、海洋エネルギーについての概論を学んだあと、プロジェクトを進めるうえで考えるべきCSR概念について、実際の事例を交えながら教わりました。オークニーでのフィールドワークでは、「なぜオークニーは再生可能エネルギー導入に成功したのか」「現在はどのような課題があるのか」についてアクアテラ社のご協力のもと様々な地元企業を訪問することで学びました。
プロジェクト演習では、「日本に海洋エネルギーを導入するにはどんなことを意識する必要があるのか」について、Business、community、governmentの3グループに分かれ、それぞれの視点から日本の現状について考察しました。今回のプログラムでは、「プロジェクトを成功に導くために、エンジニアとして考えなければならないことは何か」について、実践的なプロジェクト演習という方法を通して考えさせられました。CSRに基づいた感覚的でない、論理 的な方法でのプロジェクトの進め方は、学ぶことが多くありました。日本におけるプロジェクトの難しさは感じましたが、同時に自分の現在行っている研究方針への自信にもつながりました。今回のように、技術的観点でなく、社会的観点に基づいて物事を考えてみるという機会は、とても貴重な体験でした。今回学び得たものを今後の研究活動に活かし、日本における海洋エネルギー導入の一手を担えるような研究を行いたいと考えています。