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コンソーシアム事業紹介
海外派遣の体験談

末田 啓太
長崎大学 工学部工学科 機械工学 コース4年 
RGUでの海洋開発サマースクールプログラムに参加

コンソーシアムの支援により、ロバートゴードン大学RGUのサマースクールプログラムに参加させていただきました。
プロジェクトのテーマは「先進国にて海洋開発産業について実際に学ぶ」です。RGUはスコットランドのアバディーンにある大学で、講義を受け、実際にシミュレーションを操作、また、オークニー諸島で、波力発電実証サイト、陸上風力発電ファーム、電力会社の視察を日本各地からの大学生15名とともに行いました。

  

学生写真写真)海洋石油プラットフォームの模型前で

講義の受講

石油・ガス開発産業について、石油・ガスの成り立ち、成分から基礎から学び、石油・ガスを汲み上げるための技術、運搬方法、プロジェクトマネジメントそして、今後の展望までの基礎知識を広く学びました。実際に掘削シミュレータを操作して、掘削リグ内での仕事を学びました。

海洋再生エネルギーについては、主に風力発電、潮力発電そして、波力発電に関する事項を詳しく学びました。研究が始まった背景から、発電装置の設計に必要な計算そして、実証サイト・商業サイトの場所の選定方法をあらゆる観点からアプローチする講義でした。

オークニー諸島

オークニー諸島では、初日にAquatera社、Greenmarine社、EMEC、ICITの方たちから講義を受け、二日目には実際の発 電サイト、サブステーション、LeaskMarine社や電力会社にも訪問しました。

ROVOP社訪問

会社概要についてプレゼンテーションで学び、実際に使用されるROV装置を見学し、ROVのシミュレーション操作をさせていただきました。

エクソダス社(Xodus)訪問

海洋産業の最先端を担うエクソダスに訪問し、同社の概要と現在取り組んでいる事項についてプレゼンテーションを通して説明していただきました。

グループワーク

ランダムにGovernment、Business、Communityの3つの班に分けられ、3つの観点から日本に発電機を建設する検討しました。日々の講義では、10分間のプレゼンテーションを行い、講義の理解を深め、また各班の視点の違いについて学びました。

成果発表会

RGUをはじめ、海洋再生可能エネルギーの分野で働く方たちの前で、政府の視点から考慮した海洋再生可能エネルギー導入について20分間のプレゼンテーションでの発表を行いました。

  

学生写真写真)オークニーにて

私は、3つのグループの中の「政府」グループに配属されました。政府グループでは、現在の日本政府の政策や制度、また地方自治体の条例などを考慮して静岡県に2MWの洋上風力を建てる計画について検討しました。
本プログラムの最終プレゼンテーションでは、プレゼンターの一人として、講義で学んだこと、実際に会社訪問で学んだ知識、そしてオークニー諸島で得た知見を交えて、日本の最適な場所、発電装置から説明をし、現日本には何が足りないのかを発表しました。その発表に対する質問にも回答し理解してもらいました。15名の仲間、特にグループのメンバーと協力することによって満足できる結果となったと思います。振り返ってみて、約一か月間に及ぶプロジェクトを他の大学の15名のメンバーと行った経験はなく、さらに学部4年で先輩たちとうまくやっていくことができるのか、自分の知識はどこまで通用するのかという不安から始まりました。

グループワークやプレゼンテーション、また、普段の生活を通して、幅広い専門知識を持つことは無論、講義の取り組み姿勢、プレゼンテーションの作り方・手法、解決策を導き出すまでの速度が効率的かつ正確であり、身をもって体験しました。
一方、生活環境の違いもあり、毎日が普段と異なり苦戦しましたが、15名のメンバーの協力しあい、苦難を乗り越えたからこそ、達成感はもちろんのこと自信を得て、今後の海洋開発の発展に対する責任感を重々学ぶことができました。
今回のサマースクールプログラムを通じ、海洋開発が今後の日本、世界にとっていかに重要なものか改めて感じ、今後さらに海洋再生可能エネルギーについて専門知識を深め、将来的には日本の海洋再生可能エネルギーを様々な観点から考慮して導き出せるように取り組んでいきます。

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