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お知らせ

2017/03/31
【開催報告】2017 年 3 月 15日-16日 浮体式洋上風力発電設備の設計・製作セミナー
~嵐の海に、希望の風車を建造せよ~




【目的】浮体式洋上風力発電設備のモデル製作体験やその性能評価を通して、今後更なる導入拡大が見込まれる世界の洋上風力発電事業の現況や技術をはじめ、現場で必要とされるプロジェクトマネジメントやチームワークへの理解を深めることを目的とした学生向けセミナーを実施しました。

波風を起こした水面で性能評価


9大学・16名の大学生が参加



【主催】日本財団 オーシャンイノベーションコンソーシアム

【協力】 大阪大学船舶海洋工学コース
     株式会社リバネス

【実施期間】 2017年3月15日(水)-16日(木) ※1泊2日

【開催場所】 大阪大学 吹田キャンパス



【プログラム】 
3月15日(水)
10:50 集合
11:00 開会式
11:10 セミナー概要説明
11:15

講演(大阪大学 准教授 飯島 一博 氏)

11:35

自己紹介

11:55 【講義】チームマネジメントとは
12:15 昼食
13:05

【ワーク】マネジメントをゲームで実践

14:05 モデル開発・コンペティションの説明
14:15

チームごとにモデル開発
4チームに分かれて風車を開発。ブレードとナセル部分は既定のものを支給し、
浮体部分は「たて30cm×よこ50cm×高さ60cm」までとする等の条件を課した


18:55 1日目の振り返り
19:00 解散
3月16日(木)
8:50 集合
9:00 2日目の流れ説明
9:10

モデル開発

12:00 昼食
12:45

モデル開発

13:25

コンペティション
審査員紹介
※海洋開発関連企業の技術者、大学の教授が審査

  

  ジャパン マリンユナイテッド株式会社
        松岡 諒 氏


            

     日本海洋掘削株式会社            前田 啓彰 氏


     

      三井造船株式会社             山崎 俊祐 氏


     

     三菱重工業株式会社            田中 大士 氏



        大阪大学教授
        藤久保 昌彦 氏






13:35

プレゼンテーション
開発した浮体の設計方法、チームで実践したマネジメントをプレゼン



14:35

水槽試験
風波を起こした水槽で発電量を測定
浮体容積が小さいほど浮き方が不安定になるが高ポイントに


15:40 講演「台風を利用した次世代風力発電」
16:00

表彰式

総合優勝




16:15 履修証明書授与式

  履修証明書(サンプル)


16:25 閉会
17:00 懇親会
19:00 解散




【参加学生の体験談】
有山 正樹(東京大学 修士1年)
「モノ作りの難しさと、その面白さを実感することが出来た」
2日間にわたって浮体式洋上風車の作成をグループで行い、その性能を他のグループと競うというプログラムでした。
スケジュール的にはタイトで、風車を完成させるためにはグループ内の協力が不可欠なプログラムだったと思います。
私達のグループは「風が吹いても真っ直ぐ立つ」ことを目標に掲げ、風車の作成に取り掛かりました。
予定としては、1日目の段階で浮くものは出来ているはずでしたが、実際には1日目に私達のグループの風車が浮かぶことはありませんでした。
モノ作りの難しさを痛感させられる、そんな1日目でした。
2日目は、1日目とは打って変わって非常にスムーズに風車の作成が進み、目標に掲げた「風が吹いても真っ直ぐ立つ」風車を期限内に完成させることが出来ました。
頭の中にあった風車が、目の前で実際に動いているところを見ると、大きな達成感を覚えました。
また、期限内に完成させることが出来た背景には、メンバー1人1人が自分の役割を把握し、十分に能力を発揮出来たことがあると思っています。
私は今回の2日間のプログラムを通して、モノ作りの難しさと、その面白さを実感することが出来たと思っています。
また、課題をチームで成功させるためには、チームマネジメントが必要となることも学ぶことが出来ました。
今回感じたこと、学んだことは、自分にとって非常に大きな財産になると思っています。
最後になりましたが、全国の海洋分野を学ぶ学生と交流でき、本当に良かったと思っています。
このような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
飯田 隆人(大阪大学 博士1年)
「試行錯誤の繰り返しがものづくりの醍醐味」
全国の様々な大学・学年の人たちが、「海洋開発/風力発電を学びたい」との思いで集結しチーム一丸となって風力発電設備を制作した今回のセミナーは、私にとっても、また他の学生にとっても非常に学びの深いものであったように思われます。
私たちのチームは、既存の風力発電設備の模倣をせずに、一から新しい設備をつくろうという意気込みで取り組みました。
目標はできるだけ容積(コスト)が小さい設備です。ある学生が「スパー型だとコストがかからないと聞いたことある」といい、まずは細長い形状にしてみます。
しかし、水に浮かべてみると転倒。別の学生が「メタセンタ長さが足りないから転倒してしまうんじゃないか」と発言します。
そこでセミサブ型のように三角形の補助をつけてみます。しかし結局、バランスが悪くて転んでしまいました。
もう一から設計しなおそうということで、今度は斜めに浮力材を取り付けて復原力を大きくした形状をつくりました。
ちょっと浮かびすぎてしまうので、重りも足します。ですが、浮力が大きすぎて用意された重りが足りません。
そこである学生が手持ちの重りから必要な浮力を計算し、最低限の浮力材を用いることにしました。
重心は下げたいから浮体の一番下におもりを、復原力を消失しないように浮力材は水面ギリギリに、二次モーメントを大きくとるために、薄い三角形のプレートを水線面に取り付けました。
試してみると、とても安定して浮きました。
そこで長水槽に模型を持っていき、波浪中の実証実験を行ってみます。
今回の設定は「嵐の中の風車」ということで、8cmの大波高、30cm四方程度の浮体にとっては非常に厳しいコンディションです。
静水中では安定していた私たちの模型ですが、この大波の前では復原できず、あえなく転倒してしまいました。
最終的には、先ほどの模型の水線面の形状を三角から四角に変更したものにしました。波浪中では、波が模型に覆いかぶさり、復原力が失われたんじゃないかということで、中をくりぬき、ムーンプールをつくりました。また、渦の影響が出ないように角をとります。
そしていざ計測本番、荒れ狂う波に転覆しないかチーム全員不安でしたが、なんと!私たちの模型は安定して浮き続けてくれました。
一同歓喜の声があがります。他のチームの人たちからも感嘆の声が。結果的に、私たちチームの模型は、容積が他のチームの模型に比べ2~4分の1という、非常に低コストで目標通りの模型をつくることができました!(プロペラ位置が送風機の位置とずれていたため発電量は最下位でしたが)。
私たちは工学系の学生と言えど、普段は自分たちで設計したり制作したりすることはほとんどありません。授業の大部分は座学で、頭では分かっているけれど、いざ自分たちでつくろうと思うとどこから手が付けていいか分からなくなった、そういう学生も多いのではないでしょうか。今回私たちは、問題に直面してはなぜなのか考え、解決策をだし、それを模型に組み込み、一つずつ前に進んでいきました。
授業で習ったことを思い出し、それを実践に落とし込んでいく、そういった過程の中で、これまで学んできたとこが生きた知識として改めて学生の中に定着していったように感じます。
今回のセミナーを通し、試行錯誤を繰り返して納得のいくものを作り上げる、それこそがものづくりの醍醐味であり、やりがいなのだと感じることができました。
関係するすべての皆様に厚くお礼申し上げます。
ありがとうございました。
岩松 幸花(日本大学 修士1年)
「波に耐えた瞬間の喜びは忘れられません」
私は今回、教授に薦められて浮体式洋上風力発電セミナーに参加させていただきました。
参加する前は、あまり気が進みませんでした。
風車の研究をしていない自分が参加してチームの迷惑にならないか、チームの役に立てるのか、不安しかなかったからです。
しかし、実際参加してみたら、確かに風車の研究をしている参加者が多かったものの、私同様、風車の研究をしていない参加者もいました。
特に、私たちのチームは風力発電に関する研究をしている人が1人しかいませんでした。
1日目、私たちのチームは、まず、どうしたら浮かせることが出来るのか、という検討から入りました。
そして、浮体が分からなくても、他のチームに負けないような特徴を1つもったものを作製するという目標を掲げ、私たちは浮体部分の容積(コスト)を抑えた浮体を作製することにしました。
1日目は教科書に掲載されているようなものから作り始め、水槽実験では試作品3体目で浮かせることが出来たものの、波が来ると横転してしまいました。
水槽実験後、1日目の作製時間は1時間程度しかなく、チームは落ち込んでしまうかと思いました。しかし、2日目浮かせる、風と波に耐えられて自分たちだけの特徴をもった浮体を作製する、という目標に向けて、全員が意見を出し合い、新しい浮体の作製に取り組むことが出来ました。
ここで全員前を向けて進めた事は本当に良かったと思います。
2日目、ぎりぎりで仕上げた試作品4体目で行った本番直前の水槽実験では、また横転してしまいました。
それでも、そこから課題を探し、改良した5体目で本番に挑みました。本番前のプレゼンで企業の方から『理論で考えていたら出来ない形』とコメントをいただいたことを覚えています。
本番の水槽実験では,チーム全員が転覆することへ不安を感じていました。
結果は、横転することなく、風にも波にも耐え、実験を終えることが出来ました。私たちの班は、練習で一度も耐えられなかったのもあり、他のチームから、そして企業の方からも拍手をいただくことが出来ました。
波に耐えた瞬間の喜びは忘れられません。
今回、理論通りにいかないことやチームとして課題に向かうことの難しさを学びました。
不安しかありませんでしたが、セミナーに参加し、他大の学生と交流できたことは本当に良い経験になりました。
チームのメンバー、そして今回参加した15名のフェローに感謝しています。
江種 大宗(東京海洋大学 修士1年)
「交流の幅が広がった」
今回は、海洋開発に関してまたとない貴重なセミナーでした。
大学の講義では決して聞けない海洋開発や海洋発電の生のお話を聞けたこと、体験できたことが本プログラムの一番の魅力だと思います。
私は海洋開発についての専攻ではないのですが、自身の専門分野の理解を深めることは勿論、昨今の国内外の海洋開発の現状や問題点を多方面の専門の方々から詳しくお聞きすることができたので、自身の知見を広げることができました。
また、東西の大学生や院生との交流を通して自分の見聞はもちろん、交流の幅も広がり大きな収穫を得たと思います。
この様な機会が今後もあれば是非とも参加したいと考えております。
大村 奏(日本大学 学部4年)
「自信を持つことができた」
今回、浮体式洋上風力発電施設の設計・製作セミナーに参加させて頂きました。
チームで設計・製作をしながらプロジェクトマネジメントやチームワークについても理解を深めるという企画趣旨で、2日間に渡って開催されました。
様々な大学から専攻の違う学生が参加したため、初日は浮体式洋上風力発電施設についての講演をして頂き、次にチームマネジメントについての説明を受け実践としてマシュマロチャレンジに挑戦しました。
モデル開発では、最終的なチームのゴールとして「風が吹いてもまっすぐ立つ風車」を設定しました。
受風による風車の傾きを考慮して、無風時から風上に傾けておいて受風時にモデルがまっすぐなるようにしよう!と決まりました。
初日のモデル開発では、チーム内での強みを活かした役割分担が上手くいかず、模擬試験開始時間の直前までモデルの製作に取り組むことができず、試験も失敗に終わってしまいました。
初日はセミナー参加者全員での夕食・宿泊となり、自分は学部4年生ですが他のチームメンバー含めほとんどの参加者が修士1年生ということで、就活についての話や大学についてなどいろいろな話を聞くことが出来てとても楽しい時間を過ごすことができました。
2日目は、初日の失敗を踏まえて「安定して浮く浮体」を途中目標としてスパー型モデルの開発と最終的なゴールのモデル製作、プレゼンテーション製作を並行して作業を進めていきました。
途中目標の達成は試験で確認できたのですが完成系モデルはコンペティション本番で初めて試験することになりました。
平均発電量2位という予想以上の結果となり、ゴールも達成できたことからとても満足感を得ることができました。
初日のモデル開発の時間は他の班との会話があまりなくギスギスした感じのライバルという印象が強かったのですが、食事と宿泊を共にしたことから2日目ではお互いが応援し合う仲になったような印象を強く持ちました。
2日間という短い期間でコミュニケーションを図るところから目的を達成するのは難しいことでしたが、本セミナーに参加することでそれが可能であると自信を持つことができました。
これからの研究や学生生活でも視野をできるだけ広く持ってどんなメンバーで行動するときも臨機応変な対応ができるようにしていきたいです。
小田 純平(広島大学 学部4年)
「マネジメントの大切さを学べた」
今回のセミナーは、自分の研究テーマに近く、浮体式洋上風力発電施設の製作、水槽を使っての実験ができるという貴重な機会であったため参加させていただきました。
普段の研究は解析メインであったため、2日間という短い時間でしたが、改めて実験の大切さを学びつつ、ものづくりの楽しさを感じることができました。
また、講義を通じて浮体式洋上風力発電の現状や可能性を知ることができました。
しかし、それ以上にマネジメント(プロジェクトマネジメント、チームマネジメント)やコミュニケーションの大切さを感じました。
初対面で、それぞれ専門や得意不得意も違うメンバーで、さらに2日間という限られた時間のなかで、どのようにすればより良い浮体を作れるかを考えるのはとても難しかったですが、その分やりがいや達成感がありました。
また他のチームの製作した浮体を見たり、プレゼンテーションで説明を聴いたりできたのもとても勉強になり楽しかったです。
私たちのチームは、チームマネジメントを学ぶための一環として行われたゲームで失敗したため、本番であるコンペティションでは安定した発電をして優勝することを目標に浮体を製作しました。
失敗を活かして、話し合うときはみんなでしっかり意見を出し合い、ゴール設定や役割分担をすることで時間を有効に使うことができました。
結果として優勝することができて本当に嬉しかったです。それと同時に、機会があれば他のチームのように発電効率や形状の斬新さも考慮したものを製作してみたいと思いました。
セミナーを通じてマネジメントの大切さを学べたり、海洋開発に関する理解や興味も一層深まったので、今後の研究や就職活動にもフィードバックしていきたいです。
また、自分の研究と近い分野を学んでいる全国の大学から集まった学生と交流できたことはとても刺激になり、楽しかったので今後もこのような機会があれば積極的に参加していきたいと思いました。
加藤 茉里(神戸大学 修士1年)
「普段の研究では得られない体験も」
とても有意義なセミナーだった。
2日間という短い時間の制約の中で、浮体式の洋上風車の作成を通し、初対面のメンバーとチームマネジメントを学ぶことができた。
計画・作成・実験を繰り返し、試行錯誤を進めることでメンバーとの役割分担やそれぞれの意見の尊重について考え、目標を達成することができた。
作成中には予想外のトラブルもあり、作り直したり、実験ができなかったりもしたが、そういったことを乗り越えることもよい勉強となった。
また、洋上風車の作成は、チームそれぞれに違った観点で工夫がなされており、プレゼンテーションを通してその成果を学べることは良い刺激となった。
全国各地から様々な専門の学生が集まったことで柔軟な発想が生まれていて、普段の研究では得られない体験をすることができた。
さらに、コンペティションでは、全チームが嵐という気象条件の中で3分間の発電に成功することとなり、参加者全員で喜びを味わうことができた。
講演会では、洋上風車の概要・チームマネジメント・最新の発電技術への挑戦について聞くことができ、洋上風力発電所建設に必要な要素を総合的に学ぶことができた。
最新の発電技術では、台風発電について学び、新エネルギーに対する可能性をより一層実感することができた。
また、懇親会では海洋開発分野に関係の深い企業の方々のお話を聞くこともでき、勉強になった。
今回のセミナーでは、2日間とは思えない濃い内容を学ぶことができ、とても良い経験だった。
さらに、全国から集まった海洋開発分野に興味のある学生同士と情報交換ができ、良い仲間となることができた。
これからもこういった機会があれば、積極的に挑戦したいと思った。このような機会をいただき、ありがとうございました。
朱 尭(東京海洋大学 修士1年)
「チームワークの重要性を感じた」
今回は日本財団の洋上浮体発電セミナーを参加させていただき、誠にありがとうございます。
今回の現場体験セミナーによる風力は再生可能エネルギーとして現在の使用状況と存在する問題点を意識しました。
モデルを作ったときにはモノづくりの大変さ、実験失敗の喪失感とモデル完了の喜びを感じました。
モデルを作製中でチームマネジメントを深く理解しました。作品を作成するまでただ一人の力は無理だと思います。
中国人としては国策の原因なので、多数の世帯は一人子です。わたしも同じです。兄弟がいないため、小さいから自己中心なキャラクターになりました。
孤軍奮闘で働くことが好きです。今回のせみなーを参加した後、チームワークの重要性を感じました。日本人の友達も作りました。
これから日本で就職することに対しうて有利だと思います。今回のセミナーでいろいろな大切なものを収穫しました。
ありがとうございました。
武内 崇晃(九州大学 学部4年)
「繋がりや経験を今後に活かしたい」
今回のセミナーでは、浮体式洋上風力発電施設の設計・製作を通してチームマネジメントについても学ぶことができました。
また、セミナー中の企業の方の公演も非常に興味深く、より一層海洋開発に興味が湧きました。
浮体の復原性などは講義で習っていたのですが、そういった知識をものづくりに活かしていくことの難しさを感じました。
また、今回のセミナーではチームでプロジェクトにあたったのですが、教わったチームマネジメントを実行する難しさと重要性についても実際に体験し、知ることができました。
そして、洋上風車のモデル製作では、試行錯誤を繰り返しながらチームで意見を出し合いながら完成を目指していったのが非常に印象に残っています。
結果的に、総合優勝・技術賞・プレゼンテーション賞を頂くことができ、非常に満足のいく結果となりました。
短い時間でのプロジェクトでしたが、とても楽しかったです。
株式会社チャレナジー代表取締役の清水様の講演では、これまでの洋上風車の常識を覆すような発明に挑戦しているということを知り、驚いたのと同時に洋上風力発電への興味がさらに湧きました。
また、全国の大学から集まった学生と交流ができ、とても有意義な体験になりました。
専攻や学年の違ういろいろな方の話は新鮮で、勉学に対する姿勢などとても良い刺激を受けました。
最後に、このような場を用意していただいた関係者や、とても興味深い講演をしていただいた企業の皆様に感謝申し上げます。
今後の研究活動や将来の仕事に、今回できた繋がりや経験を活かしていきたいと思います。
中川 将孝(九州大学 修士1年)
「企業での働き方に近い感覚」
今回、3/15~3/16の1泊2日にかけて浮体式洋上風力発電設備の設計・製作セミナーに参加させていただきました。
今回のセミナーは、限られた条件の中で浮体式洋上風車の安全性を保ちつつ、コンペティションの採点基準である発電量と浮体容積を工夫するのかという趣旨でした。
初日は大阪大学の飯島准教授より風車設計のための基礎知識や既存の浮体式洋上風車のコンセプトに関して、また株式会社リバネス様より風車を設計するという目標設定に対して、タイムマネジメントやプロジェクトマネジメントを遂行するための講義を受けました。
セミナーを通して印象に残ったのは、与えられた課題の量に対して設定された時間があまりにも短いと感じた点です。
初日に与えられた2時間半の中で浮体の選定や係留方式、搭載する風車の数や浮体の寸法といった点をコンペティションの採点基準を勘案しつつ決定し、浮体の製作と風車の設置、係留までを初対面のメンバー同士で構成されたチームで全て終わらせるという非常にハードな時間設定でした。
しかし同時に、現在急速に発展している海洋開発の分野に携わるためには、限られた時間の中で一定以上の基準を満たす製品を仕上げるというタイムマネジメントとプロジェクトマネジメントの能力は必須であるとも感じました。
大学生の研究では、時間を潤沢に使い研究開発を行うことによっていかに性能の良い製品を作るかという課題が与えられるのに対し、今回のセミナーでは上記に挙げたような企業での働き方に近い感覚でプロジェクトマネジメントに携わることが出来ました。
今回のプログラムは1泊2日という短い期間でのプログラムでしたが、セミナーの内容も勿論のこと、志を同じくする全国の大学生・大学院生と意見交換しつつ親睦を深め、チームのメンバーと今回のプロジェクトに携わることが出来たことは大変貴重な経験となりました。
私自身、昨夏のStatoilでのインターンシップや今回のようなセミナーを通じて将来はOil&Gasと洋上風力という二つの海洋開発分野に携わるスペシャリストとして従事し、その後は広く海洋開発に携わるジェネラリストとして、いわゆるΠ型エンジニアを目指しております。
今回の経験を活かし、2030年、海洋開発の技術者が10,000人に到達するとされている節目の年に日本の海洋開発の技術者を牽引していく人材に成長出来るよう精一杯努力して参ります。
中野 謙志(大阪大学 学部4年)
「海洋開発を身近に」
洋上浮体式風車は授業を通してその存在は知っていたものの、いまいち親近感が湧いていなかった。
今回のセミナーを通して、洋上浮体式風車に興味が湧き、その実現の難しさ、直面している問題への検討や単純にカッコよさを感じることができ、貴重な経験だったように思う。
今回は、模型を作成して水槽試験で性能を競うものだったが、それでも十分海洋開発を身近に感じることが出来た。
今後海洋開発に従事していくことが選択肢の一つになった。
研究室に配属されてからは、毎日同じ顔触れとしか話していなかった。
授業でも同じ面子にしか会わなくなったが、今セミナーで久しぶりに沢山のひとと出会い、同じB4に加えてM1やB3など年齢に幅があったおかげで会話していて楽しかった。
特に、M1の人の就活に対しての考え方はかなり刺激があったように思う。
初対面の人とチームを組み、協力して模型の性能を他チームと競い合う。
セミナーを通してチーム内で仲良くなるのに加え、他チームとも親交が深まった非常に貴重な体験だった。
社会に出てからも初対面の人と協力して一つのプロジェクトを遂行するというのは当然起こることであり、そういったことが出来る仕事に就きたいと感じた。
牧村 直輝(横浜国立大学 学部4年)
「『知っていると理解している』との違い」
本セミナーは、「嵐の海に希望の風車を」というテーマのもと、全国各地から集まった仲間とチームを組み、浮体式洋上風力発電設備のモデルを設計・製作し、試験まで行うという内容でした。
私は浮体式洋上風車の研究を行っていますが、一部の数値計算であり、全体設計はもちろん、実際にモデル作成から、実験を行うという一連の流れを行ったことがなかったので、本セミナーは大変興味深いものでした。
本セミナーを通して、最も強く感じたのは「知っていると理解している」との違いです。
例えば、コストには施工性の良さも関係しているといわれますが、実際に制作作業を行うことによってむずかしさを肌で感じることができ、その意味を理解することができました。
また、係留の敷設についても、試験水槽は練習として2度使えたのにもかかわらず、本番で狙った位置に敷設するのは大変難しいということも感じました。
これは実海域に敷設する条件ではより難しいのではと思います。
本セミナーを通して、エンジニアとして制作側の立場まで考えた設計・提案を行う視野の広さを学んだように思います。
また、様々なことを考えながら、タイムマネジメントを同時に行わなければならない難しさを体験することができました。
この経験を今後の活動・考え方に活かしていきたいと思います。
松尾 藍(早稲田大学 学部3年)
「持ち味をいかした役割分担」
私は石油生産工学を専攻しているので正直風力発電のような再生可能エネルギーに関する知識は全くなく、参加する前はすごく不安がありました。
しかし、セミナーに参加した人たちは、洋上風力を研究している人もいれば私のように全く関係のない研究をしている人もいて、その中でチームをつくって自分の持ち味をいかした役割分担を行ってゴールを目指すという、とても今後にいきてくるであろう経験をすることができました。
1人で作業をするのとは全く違い、それぞれの考えてることを1つのゴールに合わせて統一させ、力を合わせて作業していくということは、簡単なことではないんだな、と実感しました。
なかなかこのような経験はできないので、今回のセミナーに参加して本当によかったなと思っております。
ありがとうございました。
望月 良平(横浜国立大学 修士1年)
「社会人になる前に」
この度のセミナーは実際に浮体式洋上風力発電設備の浮体部を設計・制作するというものでしたが、同時にこの短い時間(二日間)のなかで初めて組むチームの仲間とどのように計画し、目標達成までマネジメントをしていくのかという面が大きいセミナーでした。
参加をするまでは「行ってチームを組んで模型を作る」というような単純すぎじゃないか?と思われるほどの考えで参加させていただきましたが、いざ始まってみると実際に初めてあう人達とチームを組んで物事を考えるということの難しさを痛感しました。
1日目の初めは早速模型製作というわけではなく、上で書いたような「チームで目標を達成する」ということを学ぶためにマネジメントとはなにかを学びました。
ここではマシュマロチャレンジというゲームを交えて”マネジメントとはなんぞや”を学んだわけですが、次にいざ実際に学んだことを踏まえて模型を製作し始めると、予想以上に時間管理や役割分担がうまくいっていないことに1日目が終わってから気づきました。私たちのチームは実際1日目の中間試験で模型を満足に浮かばせることもできず、どの班よりも遅れていたスタートでした。
その失敗をもって改めてマネジメントの難しさと自分たちの出来ていなさを感じ、二日目ではまず、目標の再確認と中間目標の設定、そして改めて役割分担をし直しました。
この再始動で私たちのチームに効いたのが“中間目標の設定”と“役割分担”でした。
特に役割分担では、今まで明確に指示を出す人を決めかねていた中でしっかりとチームの頭となる人を置いたことで、1日目の半分の時間できれいな模型を作り上げることに成功しました。
長くなってしまいましたが、今回は普段仲の良い仲間とワイワイ考えるだけでは得ることの出来ない“マネジメント”について深く学ぶことの出来たセミナーでした。
実際、プレゼンテーションや最終試験にお越しになった企業の方々のお話を伺っても、社会に出てから必要となるのはチームでいかにコミュニケーションをとっていくかというお話でした。
私はちょうど就職活動中であったこともあり、社会人になる前に非常に良い経験をさせて頂いたと感じています。
このような機会がまたありましたら、是非参加させていただきたいと感じたセミナーでした。
本村 将平(九州大学 学部4年)
「習ったはずの知識が」
今回のセミナーでは、チームマネジメントを通して、ほとんど初対面の人同士で構成されたチームごとに洋上風車の模型を制作し、嵐の海を設定とした環境で実験行い、性能を競い合うということがメインの内容でした。
モデルの製作では、自分の不器用さのためにチームに迷惑をかけてしまう場面が多く、その度に申し訳ない気持ちになりました。
しかし、そんな中でも、今回のセミナーのテーマである「チームマネジメント」を意識し、自分にあった役割を探し、少しでもチームに貢献しようと奮闘しました。
また、計画的に製作を行うことができず、最後までギリギリで時間に追われながら審査に突入する形になってしまいました。
結果的に、何とか無事に審査を終えることができたのですが、作成したモデルは、時間に追われたことが見て分かる仕上がりでありました。
このような経験から、「チームマネジメント」の大切さを深く知ることができました。
さらに、大学の講義で習ったはずの浮体に関する知識を活かすことができず、知識面でチームにあまり貢献することができませんでした。
思い返せば、今まで浮体についての知識を使用する機会があまりなく、ただ習っただけで実際に応用したという経験があまりありませんでした。
このことから、今後は実際に知識を使用することを想定しながら、日ごろの講義等で学びを深めていきたいと思います。
セミナーの中で、いくつか講演を開いていただいたのですが、その中で一番印象に残ったのは(株)チャレナジー代表取締役、清水さんの垂直軸型マグナス風車に関する講演でした。
東日本大震災の原発事故を受け、自ら会社を興し新しい形の洋上風車の実現に挑戦する清水さんの熱意にとても刺激を受けました。
以前から海洋開発という分野には興味がありましたが、今回の体験を経て、より一層将来海洋開発の分野で活躍したいという気持ちが高まりました。
今回のセミナーに参加して本当に良かったです。
このような貴重な機会を与えていただいた関係者の方々には深く感謝をしております。
山中 伸悟(神戸大学 修士1年)
「風車が浮いたときは鳥肌が」
今回私は浮体式洋上風力発電設備の設計と製作セミナーに参加し、浮体製作とともに一つのプロジェクトを達成するためのマネジメントについて学びました。
セミナーは大きく分けて浮体式洋上風力発電やマネジメント、台風エネルギーを用いた発電設備の講義と浮体を一から設計・製作して試験を行い、その結果に対して再び改善を重ねていく作業の2つでした。
自分の研究は計算が主だったので水槽や模型に触れる機会があまりありませんでした。
今回のセミナーは私にとって実際に手を動かしながら風車について考えるので非常に有意義な時間になりました。
加えて、全国各地から集まった16人の仲間との活発な交流が楽しい1泊2日となりました。
今回私が特に印象に残ったのはマネジメントの重要さでした。まずはタイムマネジメント。
適当な時間配分は進歩状況を分かりやすくし、トラブルが発生しても対応しやすいのでプロジェクトの成功につながると実際の経験を通して感じました。
そして、人のマネジメント。
人は得意不得意が存在し、はじめにそれを理解しているかどうかで作業の効率も異なるのではないかと感じました。
製作開始前のチームで昼ご飯を食べることやマシュマロチャレンジを通して、前もってチームの仲間を知ることができたのは良かったです。
役割の分担などがスムーズにでき、主体的に行動できました。
みんなで話し合って意見交換をし、全員協力して製作した浮体式風車が浮いたときは少し鳥肌が立ちました。
自分だけでは決して感じることができない達成感を味わった気がしています。
洋上風力をはじめとして海洋開発はまだまだ未知の部分が存在し、大きなプロジェクトで動くことが多いと思います。
一人では限界があるためチームで動くことが不可欠です。今回のセミナーを通して、プロジェクト達成のため、海洋開発には欠かせないチームのマネジメントを特に学ばせていただきました。
貴重な場を用意していただき、本当にありがとうございました。
最後に、自分のチームだけでなく他チームの方々と良い交流できて楽しかったです。
みなさんが居たからこそ良いセミナーに参加できたと感じることができました。
ありがとうございました。


【問い合わせ】
〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2 
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム事務局 
TEL: (03) 6229-2611 / FAX (03) 6229-2626
E-mail: ocean_innovator@ps.nippon-foundation.or.jp

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